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MOON AND THE MEMORIES

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タイトル未定 ②

 壱組の連中がな、連中っつっても男共だけなんだけどよ、今夜一区でやる祭り--お前も知ってんだろ? 最後に花火上がるあのでかい祭りだよ。あれに行こうぜって話になったんだよ。それだけなら良かったんだが、誰が言い出したか、女連れじゃなけりゃ参加を認めねぇってことになってな。
 「--っつーことでお前に……」
「では私は帰るぞ」
「おい!?」
「聞くだけだと言っただろう。それ以上を期待されても迷惑だ」
「ちょっ、助けてくれよ! 男の沽券がかかってんだよ!!」
「知るかっ!! 壱組の女性に頼めばいいだろう!?」
「頼んだけど誰も承知してくれねぇんだよ!! もう俺にはお前しかいないんだ!! 頼む!! あいつらと賭けちまったんだよ!! このままじゃ莫迦にされる!! 莫迦にされた上に向こう一週間の課題を押し付けられる!! 飯を奢らされる!!」
「それこそ知るかっ!! そんな賭けをする貴様の自業自得だろうが!!」
「そんな冷たいこと言うなよ、な? 何でも奢ってやるから! 林檎飴も杏飴も綿菓子も焼もろこしもソースせんべいも何でもいいぞ、なっ?」
 必死に頼む恋次の姿より、提示された条件にやや心が揺らいだルキアだったが、いやいやと首を横に振る。そんなことで言いなりになるなどとんでもない。
「他を当たれ」
「ルキアぁぁ……」
 情けない声で縋る恋次の姿に、ルキアは今日一番の深い深い溜め息を吐いた。
次いで、冷たい、それはもう噂に聞く新しい十番隊の隊長の卍解のような凍る視線を昔馴染みの幼馴染みの腐れ縁である男に送る。
「……這い蹲って土下座して『優しく美しく上品で賢いルキアさま、どうか俺の頼みを聞いてください』と額を地面にめり込ませながら言ったら、まあ受けるかどうか考えてやらんこともない」
「それだけのことしても考えるだけしかしないのかよ!?」
「そうだか?」
「くっ……」
 鬼、悪魔! と叫ぶ恋次へにっこりと「目指しているのは死神だがな」と笑ってみせ、ルキアは腕を組んで恋次をじろりと見下ろし、そして恋次は……



まだ続きます

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