阿散井恋次と秘密の部屋
「ガラス天井の秘密の部屋もかっこいい!朝、鳥が沢山いたら 笑えますけど」
を読んでついつい(笑)
STAYⅢ章を読んだ方のみ続きをどうぞ。
目を開けると―――頭上には眩しい空が広がっていた。
「―――なっ!?」
寝過ごした―――蒼白になりながら身を起こしたルキアの身体に激痛が走る。「いたっ!」と泣き声を上げ背中を丸め苦痛に耐える。
その時、真白なシーツの上に影があるのに気がついた。しかも――動いて、いる。
「?」
頭上を見上げる―――途端、ルキアは息を呑んだ。
「ひぃっ!!」
頭上の硝子越しに。
鳩が。
夥しい数の鳩が、硝子越しにルキアを見つめている。
「な、なんだこの鳥は!」
叫ぶルキアを首を傾げて見つめ。
鳩たちは一斉に。
くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。くるっくー。
「ひいいいいいい!!!!」
音声多重、サラウンド。
怯えるルキアの耳に、新たな音が響く―――朝日の中を朗々と響き渡る、その音は―――。
ぷあーぱっぱぷぅあああぱらっぱらっぱぷああああ。
硝子越しに見える紅い髪と―――その口元にある金色に光るもの。
「ら、らっぱ?」
その音につられて鳩たちが一斉に飛び上がる―――紅い髪の男に向かって。
はははははは、と爽やかな笑い声を上げて、男は鳩に餌をやる。数多の鳩に群がられ、男の姿は見えなくなる。それでも「はははははは!」という妙に明るい笑い声だけは聞こえていた。
「……て、天空の城ラピュ〇……パ、パ〇ー……?」
鳥が離れた後に元気よく手を振る紅い髪の男に思わずつられて手を振り返したルキアは、その時既に自分が一体此処へ何しに来たのか―――すっかり忘れていた。
すみません、オチ無いです(爆)
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