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MOON AND THE MEMORIES

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宿題。

「フランスといえば何だと思う?」
「はあ? 何を突然この男は……」
「いや、今日の会合でな、喫茶店と雑貨屋が一緒に在ってな、そこにおもちゃで『フランス製ガスレンジ』ってのがあってだな」
「はあ」
「で、司城が『ガス』部分だけ指で隠してだな、『フランス製恋次』ってな」
「……バカだな……」
「まあその通りなんだけどよ、その場にいたチョキ・撫子・如月の奴に受けちまってな。因みに敬称略だ」
「付き合いで笑ってくれたのだろう。彼女らは優しかったからな」
「恐らく100%の確率でそうだな。気を使わせて悪かったな」
「で、それがどうした」
「ああ、そうだ、それでだな。司城が『せっかく集まったので皆で何かしたい』とか言い出してな」
「迷惑だな……」
「ああ、迷惑だ。いい歳なんだから空気読めっての。で、やっぱり優しいチョキ・撫子・如月は何も言えなくてな。因みに敬称略」
「で、何かしたいと言ったのが通ってしまった訳だな……」
「『フランス製恋次』で小話を書けってな。脅しだぜ脅し」
「本ッ当に迷惑な奴だな……」
「全くだ」
「で?」
「ああ、それでだな、最初の質問に戻る訳だ。……フランスと言えば何だと思う?」
「フランス……」
「司城的には『ベルサイユのばら』なんだそうだ」
「はあああ?」
「『フランスと言えばベルばら! 君は光僕は影! 離れられない二人の絆!』だそうだ」
「何だそれは」
「まあな、新婚旅行も『ベルばらの舞台! フランス! ヴェルサイユ宮殿に行きたい!』ってんでフランスに行ったらしいからな、旦那もいい迷惑だよな」
「呆れて物も言えぬ」
「因みにもう一カ国は『聖闘/士星/矢! サンクチュアリ! ギリシャ!』って決めたらしいぜ」
「本ッ当に莫迦だな……!」
「という訳で俺は『ベルサイユのばら』をやる羽目になった」
「そうかそうか頑張れよ」
「お前もやるんだよ。ほれ」
「何で私が……っ!」
「一人じゃ出来ねえんだよ。お前オスカルな。俺アンドレなんで。これ台本」
「はああっ!?」
「いいじゃねえか普段言ってることと変わんねえよ。あ、オスカルってとこはルキア、アンドレってとこは俺の名前に変換しろよ? ほら衣装」
「な、何で私が……」
「いや、言うこと聞かねえとお前この先司城にえらい目にあわされるぞ?」
「く……っ」

 

 

 

「恋次、覚えているか?この湖で溺れそうになったことを……」
「ああ。お前が5歳、俺が6歳の時だった。二人で手を取り合って懸命に泳ぎ切ったっけな」
「私の存在など、巨大な歴史の歯車の前では無に等しい。……私は無力だ。一護を護ってやることさえできず、総隊長のお情けで処分をまぬがれ、恋次……お前の力で兄上の刃を逃れ……軍服を身に付け、男として強く生きねばと誓いながら……ひとりでは何も出来ない小さな人間だ」
「ルキア……」
「それでも愛しているか? 愛してくれているか、生涯かけて私ひとりか。私だけを、一生愛しぬくと誓うか?」
「千の誓いがいるか? 万の誓いが欲しいか? 俺の言葉はただひとつ、命かけたただひとつの言葉をもう一度言えというのか。
 ……愛している」
「生まれてきてよかった……恋次……」

 

 

「却下だ!」
「うわあ何だ突然」
「兄さま!?」
「何だこのふざけた台本は。何がフランスか。フランスの風など微塵も感じぬ」
「何だよ隊長も参加したいんスか?」
「何を莫迦な」
「じゃあ特別に緋真さんを召喚しますよ。 娼館! じゃなかった召喚! って、何で司城のパソコンは一発変換が娼館何だよ、素で驚いたぜ」
「緋真を侮辱すると……」
「いや、ほら、緋真さん来たから! 因みに台本はアントワネット仕様だから! フェルゼンってとこ隊長にしてあるから!」
「お久しぶりです、白哉さま☆」
「緋真……!」
「きゃあ、ドレス! 素敵、似合ってますか白哉さま?」
「ああ、可憐な緋真にぴったりだ……」
「嬉しいです白哉さま。私がんばりますね!」



「白哉さま! 長い年月、貴方への想いをずっと殺してきました、王妃故に。でも、貴方を見る度、声を聞く度、どうしようもなく高鳴るこの胸、震える心……ああ、何故口にしてはいけないの、何故口に出して言ってしまう事が出来ないの……! こんなにまで燃え上がってしまったこの胸を、どうやって鎮めろというの……?
……愛してます白哉さま。もうどうすることも出来ないほど……」





「私も愛している、緋真……」
「白哉さま……」
「さあ、こちらへ。久し振りの逢瀬、夜は短い」
「え? え?」
「……何だかんだ言って隊長も手がはええよな……ぐふっ」
「黙れ」
「あの、白哉さま?」
「恋次、口は災いの元だぞ?」
「ルキア、お前少しは心配しろって……」
「薔薇は気高く咲いて美しく散るらしいぞ。いっそ潔く散れ、恋次」
「なんなら私が手助けしよう。……散れ、千本桜」
「うわ、マジだし! ちょっ緋真さん助けて……」
「まあ、綺麗な桜……!」
「ひいいい!」

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懐かしいですね~☆

こんばんは~レス有難うございましたm(__)m
昨日のデートは豪華メンバーですね~さぞ白緋・恋ルキ話に盛り上がったかと思います。
宿題での「ベルばら」話には懐かしい気持ちでいっぱいになりました、ルキアとオスカルの口調って似ているのだな~と今頃になって気が付くという(笑)オスカルが死んじゃた時は泣きましたね~(遠い目)
「聖闘士星矢」も見てましてキャラだとアンドロメダ瞬が好きでした~♪今考えると好きなキャラがかなり変わったなと(笑)
  • from YOKO :
  • 2009/09/16 (20:56) :
  • Edit :
  • Res

お米が無かったら麦を食べればいいのに

うはぁ!某国営放送のドラマを見てしまわれたのですか!司城さまぁ!
おかげで私も悪乗りでタイトルをかつての首相の迷台詞とかけてしまいました。もっとも「パンがなかったら・・・」はアントワネットの台詞ではないのですが・・・

文中の台詞のCD持ってます。ただ原作では2人が初めて会ったのは7歳と8歳ですので明らかに原作読んでない奴が書いたなーと憤慨しました。
  • from スミレちゃん(オスカル・ラスカル・パスカル) :
  • 2009/09/17 (01:03) :
  • Edit :
  • Res

YOKOさま、スミレちゃんさまv

>YOKOさま

はい、楽しくデートさせていただきました!いやでも最後までいられなくて悔しかったですー。
私も職場のビデオデッキで昼休みに先輩とアニメのベルばら見て、オスカルさまが亡くなった時には二人で号泣しましたよ…その後窓口に出た時にかなり周囲に引かれましたが…(笑)
私は氷河が好きでした!金髪碧眼!氷原の貴公子!
あれ、私も随分好きなキャラが変わりました…(笑)



>スミレちゃんさま

おおっ!CDお持ちですか!!すごい!!
「星になるふたり」の歌詞がえろいですよね(笑)森の中で朝露に濡れて君を抱いた短いひと時、ってええっ朝っぱらから森の中でしかも短いんですか!!(こら)
しかしこのCDで一番素敵なのは「愛の光と影」のアンドレの名セリフですよね…「愛しても愛と呼べない…僕の目はもう君を見ることが出来なくなる…!ああ、オスカル……オスカアアアアアル!!」
志垣さんグッジョブ!!!(笑)
  • from 司城 :
  • 2009/09/20 (19:52) :
  • Edit :
  • Res

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