やっとけー
んで、妄想小話展開。
来週の月曜日には間違いなく展開が私の妄想とは違っているので、妄想吐き出すなら来週のジャンプが発売される前までだ!
というわけでやっとけ!(笑)
完全にネタばれなのでWJ本誌を読んでない方はスル―。
全部書けなかったので続きはまた明日。
今回はまだ妄想部分はありません。
MAKIさん、私もiPod touchですよー!
色々いじって遊んでます。
でも全てを使いこなせる気がしない…!!
「どういう事だよ……!」
渾身の力で叩き付けた剣は斬月によって片手一本で受け流された。それに戸惑うよりも、斬月の一言に戸惑いを隠そうとせず、一護は目の前の斬月に問いかける。
対する斬月は蔑みきった視線で「何がだ」と一護を見下ろした。
「“お前の護りたいものがどうなろうと知った事か”って言っただろ!? どういう意味でそんなこと言ったのかって聞いてんだよ!」
ずっと一緒に戦って来た筈の斬月のその言葉が信じられない。今まで自分を助けてくれたのは間違いなく斬月だ。その力を使い此処まで生きて来られたのだ。その斬月の言葉――“お前の護りたいものがどうなろうと知った事か”、その突き放した冷たい言葉を直ぐに信じられる筈がない。
「あんたは俺の為に力を貸してくれてると思っていた。――それは勘違いだったのか? 今まであんたは何を思って俺に力を貸してくれてたんだ……!」
言葉を重ねるうちに憤りが激しくなる。今まで信じていたもの、今まで信じ委ね共に歩いていた筈のその斬月の言葉に苛立ちが募る。
「答えろよ、斬月……!」
詰め寄る一護を見下ろす斬月の視線は冷たく、低い声で「言葉通りの意味だ」と呟いた。その声は小さく低かったが、底に孕む憤怒の焔は地を這い一護の元へと辿り着く。
「何……?」
「この世界を見ろ!!」
一転、斬月が吠えた。その波動が四方に噴出する。一瞬気圧される一護を見据えながら、斬月は斬劇よりも激しい強さで、目の前の一護を睨みつける。
「希望に満ちた、天を衝かんばかりの摩天楼の群れだったお前のこの世界はお前の身近にあった小さな町の風景に成り下がった! この世界に振り続いた雨は止んだが代わりに全てがこの海に没した!!」
一護は自分の周囲を見渡した。
見慣れた町。懐かしい景色。大切な町。大切な景色。大切な人の住む町。護りたい場所――護りたい、たった一人の。
「全ては一護――お前が絶望し歩みを止めたからだ」
深い憎しみをこめて斬月は言う――次の瞬間、一護との距離を一気に詰めた斬月は、一護の胸元に己の手を突き刺した。
自分の身体の中に容赦なく突き入れられた手に呼吸が止まる一護を見据え、斬月は言う。
「お前の絶望の根源を――今ここで引き摺り出してやろう」
冷たい目――確かにその本体は何もかもを切り裂く剣なのだと納得する、鋭利な瞳。その瞳から目を逸らせないまま、一護は視界の隅に斬月の手を見た。何かを引き摺りだす、手――同時に無理矢理身体から何かを引き剥がされる、衝撃。
「ぐ……あああああああああっ!」
絶叫した瞬間、何かが身体から離れ――人の形と為す。
「よう――久し振りだなァ、一護」
仮面を付けた――ずっと目を反らしていたその現実が。
形となって、目の前に。
「何だよその顔は?」
引き離されたのは何だ。斬月の言った言葉は何だ。
「――俺が」
俺の――絶望。その根源。
逃げ続けた恐怖。目を閉じ耳を塞ぎ歯を食い縛り、意識の外へと追い出していた――
「 わ か ら ね え か ?」
そこに、もう一人の――
(続)
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